06月30日2010年 |
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遺伝子を改良し養殖に最も適したブラックタイガーを開発−CSIRO |
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クルマエビのブラックタイガーの遺伝子が改良された。
科学者たちは新しいタイプのブラックタイガーを開発し、高品質で環境を破壊することなく、維持可能な大量の養殖が出来るとしている。 この新しいブラックタイガーは、オーストラリア連邦科学産業研究機構
(CSIRO: Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation) と業界パートナーが協力して8年をかけて開発され、すでにブラックタイガー養殖生産数の記録を破っている。
CSIROの分子生物学者のメロニー・セラーズ博士は、「天然のブラックタイガーとこの新しいブラックタイガーとの大きな違いのひとつは、飼育下繁殖の能力で、ブラックタイガーの養殖業者は毎シーズン繁殖用の天然のブラックタイガーを獲りにいく必要がなくなる。 この新しいブラックタイガーの飼育を成功するために、多くのハードルを越えるのに長い時間がかかった。 一旦ブラックタイガーを飼育できたら、選別して繁殖することが出来た。 大きなブラックタイガーと大きなブラックタイガーを交配させたり、色が良く形の良いブラックタイガー同士を交配して、何代にもかけてその遺伝子を確立して来た。 このプロジェクトが始まって10年経ち、養殖に最も適した完全なブラックタイガーを作ることが出来た。 このブラックタイガーは生存率と成長率が向上し、少ないエサで済み、環境にも優しく、色と味も優れている」と語った。
CSIROの資料によると、オーストラリアで購入されている約半数のクルマエビは、中国やベトナムからの輸入品で、今回の新しい繁殖方法でオーストラリアの養殖業者が生産を増やしてマーケットで大きなシェアを占めることになるとしている。 (Source:
The Age, 29/06/10 "CSIRO prawn's new dawn")
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06月30日2010年 |
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供給過剰により更にブドウ園の削減を − ワインメーカー団体 |
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オーストラリア・ワインメーカー連盟は、「今まで全国で1万2,000ヘクタールのブドウ園が削減されたが、もっと削減する必要がある」としている。
同連盟によると、南オーストラリア州のRiverlandやビクトリア州のMurray
Valleyの温暖な内陸で広大なブドウ園が削減されたとしている。 同連盟のスティーブン・ストラチャンCEOは、「ニューサウスウェールズ州や西オーストラリア州のブドウ園はあまり削減されていないが、大きな懸念を抱いていない。 最終的には個々のブドウ園の農家が判断することである。 しかし、我々はワイン用ブドウ業界に対して、約20%のワイン用ブドウの供給を削減する必要があると明確に言っている。 現在まではそのような状況になっていないけれど」と話した。 (Source:
ABC, 28/06/10 "Winemakers say more vines need to go")
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06月30日2010年 |
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オーストラリアは単に原材料の輸出国、もっと付加価値を−英国専門家 |
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オーストラリアは単に国際的な原材料の輸出国である。
英国のマーケティング専門家のデービット・ヒューズ教授は、「オーストラリアはもっと原材料を加工して海外に輸出することを考えなければならない。 海外の人々はオーストラリアが食物を生産することを知っているが、それらを加工できるとは思っていない。 小麦や穀物は消費する国で加工して付加価値を付けている。 もし、オーストラリアが今後とも、原材料を生産するのであれば高価値の原材料を生産すべきか、オーストラリアで加工して付加価値を付けるべきである。 オーストラリアは自国の食物の”物語”を売る必要がある。 食物を売りたかったら、人々が有用と思うものを売り込まなければならない。 それらはオーストラリア人としての貴方かもしれないし、人間としての貴方かもしれない。 しかし、それは必ずしもオーストラリアの食物が素晴らしくて、立派なものでなければならないという意味ではない」と話した。 (Source:
ABC, 22/06/10 "Australia; the ingredient exporter")
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06月30日2010年 |
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羊の腸壁が肥厚し最終的には死に至るヨーネ病が増加−ビクトリア州 |
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羊が感染すると、体重の減少と羊毛生産量を低下させ、最終的には死に至るヨーネ病(OJD;
Ovine Johnes Disease)がビクトリア州で増えている。 これにより、ビクトリア州の一部の地域では、ヨーネ病の中等度感染地域か高度感染地域に再指定されるかもしれない。
ヨーネ病は細菌で感染し、羊の小腸壁が次第に肥厚し、吸収障害を起す。 羊の生産者はワクチンの接種を勧められている。 (Source:
ABC, 22/06/10 "Ovine Johnes disease on the increase")
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06月30日2010年 |
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タスマニア産リンゴの中国への輸出が可能に − タスマニア州 |
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タスマニア州のリンゴ業界は、中国へのリンゴの輸出が解禁となり、急速な輸出増加を見込んでいる。
タスマニア産のリンゴは、数年前から中国への輸出を許可されていたが、その量は商業的なものではなかった。 今日、オーストラリアのラッド首相は中国の習近平(Xi
Jinping)副主席とともに、タスマニア州のリンゴ生産者と輸出業者が検疫条件を厳格にするとする協定の署名に立ち会った。 この動きは、タスマニア州産リンゴに対する中国の一部の輸入条件の緩和をオーストラリア政府が長年に渡って要請してきた努力が実を結んだ結果となった。
タスマニア州果実生産者協会のルーシー・グレッグ氏は、「タスマニア州の生産者にとって今回のニュースは喜ばしいものである。 タスマニア州産リンゴは1997年から中国への輸出を許可されてきたが、その時の協定では、タスマニア州では存在していない病気や2種類の害虫の検査を義務付けられていた。 しかし、今回の改定された協定は、現在オーストラリアと台湾との間で結ばれている協定に類似しており、中国への輸出が可能となった」と話した。 (Source:
ABC, 21/06/10 "Apple Isle gets bigger bite of China")
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06月30日2010年 |
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豪産グレープフルーツを全面輸入解禁 − 日本政府 |
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オーストラリアのラッド政権と柑橘類の生産者たちは、日本政府によるオーストラリア産グレープフルーツの全面輸入解禁の発表を歓迎した。 今まではオーストラリアでミバエの不在地域のグレープフルーツしか日本に輸出できなかった。
トニー・バーク農業・漁業・林業相は、「今回のニュースは、オーストラリア全体の柑橘類の生産者にとって喜ばしいこととなった。 日本の農林水産省による今回の解禁の決定で、オーストラリアの生産者すべてが重要な日本市場への輸出が初めて可能となった。 今回の解禁はオーストラリア北部の果肉が赤いグレープフルーツ生産者にとって非常に重要なことで、今後日本市場を開拓するために相当の投資を検討している。 今回の日本の解禁の決定は連邦政府、州政府、準州政府、柑橘類業界の協力で実現した。 それらが基金を立ち上げ、低温消毒や適切なバイオセキュリティー対策によってミバエを駆除できることが可能とするオーストラリアの科学者の保証を日本政府に提示した。 オーストラリアの柑橘類生産者や輸出業者は、今回のグレープフルーツの解禁を喜んでいる」と話した。
業界団体Citrus Australia Ltdのジュディース・ダミアニCEOは、「2011年3月から始まる新しいシーズンの輸出のオーダーがすでに入っている。 全面的な輸入解禁後の最初の年としては1,500トン(総額150万豪ドル)のグレープフルーツが日本に輸出される。 5年後には4,000トン(総額480万豪ドル)になると見ている」と話した。 (Source:
DAFF10/455B, 21/06/10 "Expanded grapefruit trade with Japan welcomed")
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06月23日2010年 |
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新しいアワビ養殖場の建設計画、日本への輸出を視野 − NSW 州 |
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ニューサウスウェールズ州政府は、現在Tea Gardens南部のPindimarに予定されているアワビ養殖場の建設申請を検討している。
養殖業者のAustAsia社は、200万ドルを投資して最初は50個の野生のBlacklip
Abalone(日本ではアカアワビ)を親として,養殖を始めていく計画である。 そして、毎年24個のアワビを追加して遺伝的多様性を維持していく。 将来的には年間60トンのアワビを養殖して、オーストラリア国内や日本市場に販売する。 若いアワビはタンクで育て、大きくなったアワビは海水が循環する水槽で成長させることにしている。 (Source:
ABC, 17/06/10 "Abalone farm proposed for Pindimar")
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06月23日2010年 |
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オーストラリアの輸出業者は今後の輸出増に期待−DHL社調査 |
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調査によると、オーストラリアのほとんどの輸出業者が今後12ヶ月間に、輸出量が増えて収益が向上すると期待している。
DHL社の「2010年輸出バロメーター」によると、調査した輸出業者の53%が今後3ヶ月間はオーダーが増えるとし、69%が今後12ヶ月間のオーダーが増えるとしている。 この数字は同社が過去8年間調査してた中で、一番高い数字と同じであった。 今後成長する主な地域は中央・南アメリカ、東南アジア、中国、アフリカ、インドとしている。 しかし、昨年オーストラリアの輸出業者が最も成長するマーケットしていた中東は、今回のリストでは10位に下がった。
オーストラリア貿易促進庁のチーフ・エコノミストのティム・ハーコート氏は、「ブラジルなどのラテンアメリカ市場がオーストラリアの輸出業者に人気が出てきている。 ブラジルで約2,000万人増えた中産階級層が商品の購買を伸ばしていることが、オーストラリアの輸出業者にとって大きな魅力となっている」と声明で述べている。
また、DHL社の調査では59%の輸出業者が今後12ヶ月の間に利益率の向上を期待している。 世界的な金融危機の影響が金融業界にまだ残っており、63%の輸出業者たちは金融機関からの資金調達が困難であるとしている。 前回の調査では、60%の輸出業者が輸出が増えると予測していたが、実際には、豪ドル高や世界的な景気低迷により、輸出が増えたのは38%の輸出業者だけであった。 今回の調査はオーストラリアの輸出業者601社を対象にして行なわれた。 (Source:
AAP, 15/06/10 "Australian exporters looking up: survey")
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06月23日2010年 |
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メキシコ湾原油流出事故で豪州のミナミマグロの需要が高まる |
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英石油会社British Petroleum(BP)のメキシコ湾原油流出事故によって、日本のマーケットで中・長期的にミナミマグロの価格に影響が出るかもしれない。
原油流出事故があったメキシコ湾は、海外市場でオーストラリアのミナミマグロと競合する大西洋クロマグロの2ヶ所ある産卵場所のひとつである。
オーストラリア・ミナミマグロ産業協会のブライアン・ジェフリーズCEOは、「日本市場での大西洋クロマグロの供給不足によって、日本人の多くはミナミマグロを求めるようになる。 大西洋クロマグロ業界に対しては、自らの落ち度でなく、大きな被害が出ていることを気の毒に思う。 ミナミマグロ業界も昨年、オーストラリアのMontaraで起きた原油漏れ事故でオーストラリア北部の沖合いの産卵場所が被害に遭った。 原油流出事故による西洋クロマグロへの正確な被害は今後2-3年待たなければ判らないだろう。 今、日本は味も品質もほかの高級マグロと同じようなミナミマグロに注目している。 ミナミマグロの価格が回復している時に、この高い需要をどのように維持していくかが、今後の課題となる」と話した。 (Source:
The Port Lincolm Times, 14/06/10 "Oil spill to impact tuna")
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06月23日2010年 |
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大き過ぎるオレンジが海外のバイヤーに嫌われて輸出が減少 |
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果物のサイズが大きいことと、為替レートの問題が、オーストラリア産園芸作物の輸出額の20%が消えてしまったと推定されている。
輸出業者は、生鮮果物・野菜の輸出額1億2,000万ドル相当が今年度において消滅したと見積もっている。 オーストラリア園芸作物輸出業者協会のデービット・ミニス氏は、「輸出額が減った原因の一部は、ブドウの輸出減少と大き過ぎるオレンジである。 オレンジのサイズが大き過ぎて、残念ながら海外市場の基準からはずれてしまった。 輸出出来なかった正確な額は今年度が終わる6月30日まで分からないが、私の予想では1億ドルから1億2,000万ドルになると思う」と話した。 (Source:
ABC, 18/06/10 "Big oranges lose appeal for overseas buyers")
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06月23日2010年 |
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ニューサウスウェールズ州中央部のヘーゼルナッツが初めて輸出 |
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ニューサウスウェールズ州中西部のヘーゼルナッツ生産者が、アジアや中東向けに輸出を始めた。
ローストした殻付きのヘーゼルナッツは、アブダビやシンガポールの高級小売店に販売される。 今回の出荷で、ニューサウスウェールズ州中央部で栽培されたヘーゼルナッツが初めて海外に輸出されることになる。
今回輸出した生産者のグラエム・イーストウッド氏は、「さらなる輸出のチャンスを探している。 通常、トルコやほかの国々が世界中にヘーゼルナッツを輸出しているので、今回我々が輸出できるとは思っていなかった。 海外のバイヤーが我々のヘーゼルナッツの品質を認めてくれて本当に良かったと思う」と話した。 (Source:
ABC, 04/06/10 "NSW starts exporting hazelnuts")
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06月23日2010年 |
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ニューサウスウェールズ州での生産拡大を模索−トリュフ生産者 |
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タスマニア州のトリュフ生産者が、ニューサウスウェールズ州での増産の可能性を探っている。
トリュフ生産者Perigord社は、ニューサウスウェールズ州の低温地域でジョイント・ベンチャー契約で生産する農家を探している。 同社はすでに、同州の中央西部や南部にトリュフの生産地を持っている。 トリュフは1キロ当たり$2,500から$3,000で販売することが出来る。
同社のダンカン・ガービー氏は、「探している農家は、トリュフを作るのに適した土地を持っていなければならない。 現在生えているすべての木や植物には、トリュフと競合する可能性がある菌が付いているので、新しく木を植えることになる。 そして、次に大事なのは水はけの良い土壌であることである。 トリュフの生産は長期の投資であり、最初に木を植えてから利益が出るのは4年から5年後になる。 3年後くらいには、いくつかのトリュフを見つけることが出来るが、商業的な生産を始めるには4年から5年かかる」と話した。 (Source:
ABC, 167/06/10 "Truffle company looking for more growers in NSW")
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06月16日2010年 |
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オーストラリアの象徴”アグ・ブーツ”が商標権の問題で揺れる |
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オーストラリアの象徴であるシープスキン・ブーツに広く使われているアグ(Ugg)の名前が、登録商標の問題に晒されている。
アメリカ企業のDeckers社は、2003年に登録商標の侵害を主張したが、商標権を監視する機関は、「アグ(Ugg)の名前は一般的で、いかなるシープスキン・ブーツにも付けることが出来る」との判断をした。 そして、今回報道によると、ほかの国々でアグ・オーストラリア(Ugg
Australia)の商標権を持つDeckers社は、オーストラリア企業に対してこの名前の使用を禁止するために、IP
Australiaに再度要請した。 IP Australiaはオーストラリアで特許、商標、意匠を認める機関である。 Deckers社は、インターネットやeBayなどでアグ・ブーツを販売する企業に対しても訴訟を起すことを検討している。
労働党のシェリン・ジャクソン議員は、「政府は、Deckers社がオーストラリアで商標権を取得することを防ぐ措置をすべきである。 アグ・ブーツはオーストラリアの象徴で、シープスキン・ブーツに使われる一般的な名前である。 Deckers社のような企業がアグ・ブーツの名前を使用して、オーストラリア企業が使用できなくしたり、オーストラリア以外の国々で独占的に使用するのは間違っている」と話した。
アグ・ブーツは1960年代後半からオーストラリアの象徴として作られ、それ以降国際的なファッション・ブーツに成長している。 (Source:
AAP, 03/06/10 "Ugg under copyright threat") |
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06月16日2010年 |
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過去75年間で最大のイナゴ発生の対策 − ビクトリア州 |
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ビクトリア州政府は、過去75年間で最大になる可能性があるイナゴの発生と戦うために、対策費として4,350万ドルを拠出することを発表した。
同州政府のビランビー首相が本部長とする対策本部を設置し、ビクトリア州北部3ヶ所に発生管理センターを設け、60万ヘクタールの公有地を駆除する。 飛行機やヘリコプターをチャーターして、殺虫剤の空中散布を行なう。
ビランビー首相は、「イナゴの卵は広範囲に産み付けられており、来春それらが孵化すると同州の20億ドルの農産物に被害が出るかもしれない。 穀物、園芸作物、酪農、その他の家畜産業に影響が出る」としている。 この対策の一環として、農家が散布するイナゴの殺虫剤にかかる費用を州政府が全額補助することになる。 前回イナゴが大発生したのは1973年で、今回のような大規模な発生は1934年以来である。 今回の規模は一生に一度あるかないかで、イナゴの発生はビクトリア州全域に広がっている。 一旦、イナゴが孵化し、成長すると、地方の空港は閉鎖となる可能性があり、競馬のスプリング・レーシング・カーニバルなどの各種のイベント行事に影響が出るかもしれない」と話した。 (Source:
ABC, 11/06/10 "Vic declares war on locusts")
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06月16日2010年 |
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欧州連合が豪州からの牛肉の輸入枠を拡大 |
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オーストラリアの牛の飼育業者は、欧州連合 (EU : European Union)による新しい牛肉の輸入枠の発表を歓迎している。
業界団体のMeat and Livestock Australiaは、「年間2万トンの高級穀物飼育の牛肉が、輸入関税なしでEUに輸出できるようになる」としている。 豪州日本ハム社のスティーブン・ケリー氏は、「要求されている品質基準は非常に厳しいものであるが対応は可能である。 マーケットの開放は重要な出来事である。 現時点では少量の輸入枠であるが、オーストラリアの牛肉業界が長年待ち望んでいた、EUマーケットへの拡大のチャンスとなる」と話した。 (Source:
ABC, 02/06/10 "Feedlotters pleased with new EU beef quota")
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06月16日2010年 |
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ボリビア原産の果実アチャチャイルを商業栽培−クイーンズランド州 |
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クイーンズランド州遠北部のオーガニック果実生産者による、ボリビア以外では初めてのオーガニックのアチャチャイル(Achachairu)の栽培の成功が近くなっている。
アチャチャイルはボリビア原産の果物で、ボリビア以外ではオーストラリアが唯一商業的に栽培している。 同州Garradunga地区の農家のフィリップ・レイタノ氏は、5年前に1,000本のアチャチャイルの木を植え、今年末に最初の収穫を期待している。 同氏は、「アチャチャイルは大型のプラムくらいの大きさで、中に種がひとつ入っている。 果肉は白く、味は甘酸っぱく、甘すぎることなく、酸っぱ過ぎることもない」と話す。 (Source:
ABC, 03/06/10 "North Queensland farm grows Bolivian fruit")
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06月16日2010年 |
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インドネシアが豪州からの生体牛に体重制限を設ける |
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業界団体のMeat and Livestock Australiaは、「オーストラリアにとって最大の生体牛の輸出先国であるインドネシアが、新しく輸入される生体牛に体重制限を設けたことで、北部準州ダーウィンの牧畜業者は国内市場への販売先を探っている」と話した。
インドネシア政府は、輸入される生体牛の体重が350キロ以内との制限を設けた。 これにより、牧畜業者の団体は、「この制限のために約20%の牛が、売り先がなく牧場に残されたままになっている」と話す。
Meat and Livestock Australiaのマイケル・フィヌカン氏は、「牧畜業者にとっては選択肢が限られている。 ダーウィンからオーストラリア南部に販売するには輸送費が高すぎる。 しかし、選択肢が限られても、少しでも可能性があるのなら、いかなる手段も検討することになる。 牧畜業者は国内での販売だけでなく、東南アジアのほかの国への輸出も模索している。 またインドネシア政府が制限を緩和することも期待している。 オーストラリア政府やインドネシアの飼育業者団体とともに、制限の緩和を求めていく」と話した。 (Source:
ABC, 03/06/10 "Cattle weight restrictions cause export trouble")
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06月16日2010年 |
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5月の新車乗用車、商用車ともに販売が好調 − ニュージーランド |
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ニュージーランドの5月の新車自動車の登録件数の統計を見ると、引き続き新車乗用車の登録件数が前年を上回っている。
ニュージーランド自動車産業協会(MIANZ)のカーCEOは、「5月の新車乗用車の登録件数は、今年の4月よりも増え、前年同月と比べても16%増加している。 今年に入って5月までの登録件数の累計は2万4,496台となり、前年同期比で14%増となっている。 この数字は業界の予測より若干上回っており、この結果に大変満足している」と話した。
一方、厳しい状況が続いている新車商用車についても明るい兆しが見えている。 5月の新車商用車の登録件数は1,801件となり、過去11ヶ月間で最高の月単位の件数を記録し、前年同月と比べて37%も増えた。
メ-カー別の新車乗用車の登録件数は、1位がフォードの571件、2位がトヨタの557件、3位が大きくマーケットシェアを伸ばし486件となったヒュンダイ。 新車商用車の登録件数は、1位がトヨタの737件、2位がフォードの241件、3位は日産の237件となっている。
モデル別では、新車商用車の1位がスズキの"スイフト”で249件、2位がヒュンダイの”I30”の217件、3位はトヨタの”カローラ”で199件となった。 今年に入ってから5月までの累計は、1位が”カローラ”、2位が"スイフト”、3位がホールデンの”コモドア"となっている。 新車商用車は、1位がトヨタの”ハイラックス”で477件、2位が日産の”ナバラ”で233件、3位はトヨタの”ハイエース”の204件となった。(Source:
MIANZ, 04/06/10 "Car Sales Still on the Up")
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06月09日2010年 |
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今シーズンのロブスター漁獲量は1,243トン−南オーストラリア州 |
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南オーストラリア州政府の第一次産業省は、今シーズンの南部ゾーンのロブスター漁獲量を発表した。
今シーズンの漁獲割り当て枠の1,400トンに対して、実際の漁獲量は1,243トン強であった。 漁獲率は昨シーズンより若干下がっている。 これに対して州政府は、お決まりの反応で漁獲枠をさらに削減することになるが、多くの漁師たちは来シーズンも今シーズンと同じ漁獲枠を望んでいる。
業界団体のThe South East Professional Fisherman's Associationは、南オーストラリア州政府とともに、将来の漁獲量の管理を決定する作業のガイドラインとして、独立した機関に報告書を依頼した。 また漁師たちは、漁獲期間の変更の可能性について懸念しており、漁獲シーズンの開始が遅れると、世界のマーケットに影響を与えることになるとしている。 (Source:
ABC, 07/06/10 "SA rock lobster catch rates released")
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06月09日2010年 |
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オーストラリア産カンガルー肉の輸入を許可 − ペルー政府 |
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ペルー政府はオーストラリアからのカンガルー肉の輸入を正式に許可した。
同政府が発行した通達によると、同国の保健当局がオーストラリアで生まれた、または飼育されたカンガルーの肉の輸入を許可したとしている。 しかし、食用のために飼育されたカンガルーの肉だけが輸入許可の対象となり、野生カンガルーの駆除のために殺されたものや、病気で死亡したものは許可の対象外となる。 また、オーストラリアの検疫隔離所にいたカンガルーの肉も輸入禁止となる。 (Source:
ABC, 08/06/10 "Peru puts kangaroo meat on the menu")
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06月09日2010年 |
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5月の豪州の新車販売台数は過去最高、前年同月比18.3%増 |
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5月のオーストラリアの新車自動車販売台数は、すべての部門において販売台数が伸び、5月の販売台数としては過去最高となった。
連邦自動車産業会議所(FCAI)が発表した統計によると、5月の乗用車、 SUV(多目的スポーツ車)、商用車を含めた新車自動車販売台数が8万9,218台となり、前年同月と比べて18.3%(1万3,777台)増加した。
FCAIのアンドリュウ・マッケラーCEOは、「5月の記録的な販売台数は、新車自動車の高い需要の勢いを維持していることを示している。 5月としては過去最高の販売台数を記録した2008年より578台上回っている。 すべての部門の販売台数が増えており、市場の回復が本格的になっている。 そして、特に注目すべきことは、個人の購買者が27.2%増加して、この1年間勢いがあった法人の購買より上回っている」と話した。
SUV部門が28.9%増え、乗用車部門は19.4%、軽商用車部門が6.4%、大型商用車部門が3.7%とそれぞれ増えている。 5月のメーカー別の販売台数の1位はトヨタでマーケットシェアーが20%、2位はホールデンの12.8%、そして3位はフォードの10.1%となった。 今年に入ってから5月までの販売台数の累計は42万2,446台で、前年同期と比べて19.9%増加している。 (Source:
FCAI, 03/06/10 "New car market maintains strong sales momentum')
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06月09日2010年 |
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4万台以上のピックアップ・トラックをリコール−豪州三菱自動車 |
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豪州三菱自動車は、サスペンション・ボルトに問題が起きる可能性があるとして、4万2,525台のピックアップ・トラック”Triton”のリコールを発表した。
このリコールのニュースは、オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)のホームページにも掲載さえれている。 ACCCは、「このリコールは、2006年10月から2009年1月20日までに製造されたすべての”Triton”を対象にしている。 ボルトが緩んできてサスペンションに異常な音を発するする原因となり、最悪の場合ボールジョイントがサスペンションからはずれて走行不能になる。 生産時にボールジョイントがサスペンションにしっかり締め付けられていないことが原因である。 豪州三菱自動車は、すべてのオーナーに手紙を出してこの問題を説明し、ボルトの検査を行なうために、最寄のディーラーに連絡して欲しいとしている」と話した。
豪州三菱自動車の広報担当は、「今回のことで問題が発生したとの報告はオーストラリアでは聞いていない。 しかし、リコールは万が一のために行なっている。 もし、ボルトが緩むと、サスペンション付近から異常な音が発生するので、ドライバーは気がつくと思う。 ディーラーでのボルトの検査は15-20分くらで済む」と話した。 (Source:
ABC, 01/06/10 "More than 40,000 Triton utes recalled") |
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06月09日2010年 |
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シャロットとタマネギの間のようなエシャリオンを輸出−タスマニア州 |
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最近店頭ではブラウン・オニオン(Brown onion)、レッド・オニオン(Red
onion)、シャロット(Shallot)、スプリング・オニオン(Spring onion)を見かけるが、来年からはエシャリオン(Echalion)も選べるようになる。
タスマニア州Forth にあるタマネギ生産者のPremium Fresh社は、エシャリオンの試験栽培を行い、商品として市場に出荷するために連邦政府から26万ドルの助成金を受け、新しく6人の従業員を雇った。 同社のジム・アートラー氏は、「エシャリオンはフランス市場に向いており、オーストラリア国内向けから脱皮して輸出する。 エシャリオンはシャロットとタマネギの間のような野菜で、シャロットのように大変使い勝手がよく、オニオンより上品な味がする。 エシャリオンの形をひとことで描写すると、多分バナナ・パッションフルーツ(Banana
Passion Fruit)に似ていて、皮は縦に剥ける」と話した。 (Source: ABC, 03/06/10
"Echalions to be exported by Ertlers")
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06月09日2010年 |
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オーストラリアがニュージーランド産ラムの輸入を増やす |
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現在、需要と供給の関係により、ラム肉は記録的な高値で取引されている。 干ばつによって需要が高まったあと、農家たちは羊の数を増やそうとしているが、依然低い状態が続いており供給量が十分ではない。 このような状況で、オーストラリア市場はニュージーランド産輸入ラム肉の門戸を開放している。
ニュージーランド畜産業者の業界団体ニュージーランド食肉・羊毛協会(Meat and Wool New Zealand)のロブ・デビソン氏は、「オーストラリアへのラム肉の輸出は年間平均6トンであったのが、今年は現在までで約200トンになっている」と話した。 しかし、自国で生産するラム肉の92%を海外に輸出するニュージーランドにとっては、オーストラリアは非常に小さな輸出先国であり、EUや英国などに大量のラム肉を輸出している。 ちなみに、オーストラリアは生産するラム肉の55%は自国で消費している。
しかし、ニュージーランドでは過去10年間に羊の飼育数が41%減っており、牧草地も都市の拡大や多くの土地が保護地域に指定されるようになり20%減少している。 (Source:
ABC, 02/06/10 "Australian imports lamb from New Zealand")
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06月02日2010年 |
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5年間連続でロブスターの漁獲量が割り当て枠に達せず − SA州 |
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南オーストラリア州南部ゾーンのロブスター・シーズンが正式に終了した。 しかし、漁師たちの漁獲量は5年間連続で漁獲割り当て枠に達しなかった。
来シーズンはさらに漁獲割り当て枠が削減されるのではないかとの噂の中、将来の漁獲量の管理が大きな問題となっている。 業界団体The
South East Professional Fisherman's Association(SEPFA)は南オーストラリア州政府とともに、将来の漁獲量の管理を決定する作業のガイドラインとして、独立した機関に報告書の依頼を行なった。
SEPFAのジョエル・レッドマン会長は、「漁獲割り当て枠の削減だけが解決方法ではない。 多くの漁師は、『現在考慮されていない周期的なものや環境的な情報が多くある』と信じている。 だから南オーストラリア州政府とともに独立機関に報告書の作成を委託した。 いくつかの新しい情報が、来年の漁獲割り当て枠を設定するためのスタートポイントとなる。 しかし、現時点では、多くの漁師が来年の漁獲割り当て枠が削減されることを望んでいないことは明らかである」と話した。 (Source:
ABC, 01/06/10 "Another bad season for rock lobsters")
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06月02日2010年 |
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オーガニック牛肉の輸出が好調 − クイーンズランド州 |
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クイーンズランド州Channel Countryにあるオーガニック牛の生産者は、マーケットの需要に対応するためにさらに2万頭の牛を飼育する必要があるとしている。
The Organic Beef Export Company (OBE)社はすでに、日本、マレーシア、アメリカを含む世界各国にオーガニック牛肉を輸出している。 同社の創業者デービット・ブルーク取締役は、「今年は雨や洪水などで異常なシーズンであった。 しかし、オーガニック牛生産者としては再建する努力をする時である。 我々は積極的に行動し、今後3-5年以内に1万頭から2万頭の牛を増やす必要がある。 将来の需要に応えるために、今から計画を始めるている」と話した。 (Source:
ABC, 01/06/.10, "Organic beef exports booming")
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06月02日2010年 |
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豪大手飲料フォスター社がビール部門とワイン部門を分社化 |
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オーストラリア大手飲料のフォスター社が、自社のビール部門とワイン部門の分社化を行なう。 これによってそれぞれの会社がオーストラリア証券取引所に別々で上場することになる。
ワイン業界アナリストでアデレード大学のキム・アンダーソン教授は、「今回の分社化には驚かないし、ワイン部門の中でもさらに分割される可能性がある。 オーストラリアでのワインのブランドは非常に多く、大きなグループのなかでも色々あり、その多くは重複していところがある。 フォスター社のワイン部門の中でも合理化すべきところが多くあり、ブランドごとに分社化することもあるかもしれない」と話した。 (Source:
ABC, 26/05/10 "Fosters splits beer and wine")
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06月02日2010年 |
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オーストラリアの第1四半期(3月期)の金生産量は微減 |
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最新の統計で、今年の第1四半期(3月期)において、オーストラリアの金の生産量が若干少なくなっていることが分かった。
鉱山コサルタントSurbiton Associates社の最新のレポートでは、今年の第1四半期の金の生産量が前四半期より2%減って196万オンスとなったとしている。 西オーストラリア州KalgoorlieにあるThe
Super Pit社の鉱山がオーストラリアで最大の生産場所で、2番目はNewmont社の西オーストラリア州Boddington
mineである。
Surbiton Associates社のサンドラ・クローズ取締役は、「今後、Boddington
mineがフル稼働すれば、生産量第一の位置に就くことになる。 第1四半期ではThe
Super Pit鉱山が20万オンス弱を生産し第1位となった。 しかし、Boddington
mineは前四半期より34%生産を増やして15万8,000オンスの金を生産しており、今後も生産を伸ばしていくことになる」と話した。 (Source:
ABC, 31/05/10 "March gold production dips") |
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06月02日2010年 |
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日本の経済が回復することは、豪州の農家にとっても朗報 |
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日本の前向きな経済ニュースが、オーストラリアの農産品輸出の改善へ導くとされている。 ヨーロッパでの財政問題が起こっても、日本の消費者心理は衰えることなく消費は伸びている。 オーストラリアの輸出品の中でも、特に牛肉、果物、シーフードは日本経済の繁栄に大きく依存している。
オーストラリア貿易促進庁(Austrade)のチーフ・エコノミストのティム・ハーコート氏は、「日本のすべての経済情勢はオーストラリアの農家にとって喜ばしいものである。 最近の輸出統計でも、日本の輸出が5ヶ月間連続で伸びている。 日本の消費者も消費を増やしており、内需も外需も非常によい」と話した。 (Source:
ABC, 28/05/10 "Japan's economic lift good for Australian farmers")
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06月02日2010年 |
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地球温暖化で、サーモン養殖場の移動が必要に−タスマニア州 |
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