調査によると、オーストラリアのほとんどの輸出業者が今後12ヶ月間に、輸出量が増えて収益が向上すると期待している。 
  DHL社の「2010年輸出バロメーター」によると、調査した輸出業者の53%が今後3ヶ月間はオーダーが増えるとし、69%が今後12ヶ月間のオーダーが増えるとしている。 この数字は同社が過去8年間調査してた中で、一番高い数字と同じであった。 今後成長する主な地域は中央・南アメリカ、東南アジア、中国、アフリカ、インドとしている。 しかし、昨年オーストラリアの輸出業者が最も成長するマーケットしていた中東は、今回のリストでは10位に下がった。 
  オーストラリア貿易促進庁のチーフ・エコノミストのティム・ハーコート氏は、「ブラジルなどのラテンアメリカ市場がオーストラリアの輸出業者に人気が出てきている。 ブラジルで約2,000万人増えた中産階級層が商品の購買を伸ばしていることが、オーストラリアの輸出業者にとって大きな魅力となっている」と声明で述べている。 
  また、DHL社の調査では59%の輸出業者が今後12ヶ月の間に利益率の向上を期待している。 世界的な金融危機の影響が金融業界にまだ残っており、63%の輸出業者たちは金融機関からの資金調達が困難であるとしている。 前回の調査では、60%の輸出業者が輸出が増えると予測していたが、実際には、豪ドル高や世界的な景気低迷により、輸出が増えたのは38%の輸出業者だけであった。 今回の調査はオーストラリアの輸出業者601社を対象にして行なわれた。 (Source: AAP, 15/06/10 "Australian exporters looking up: survey")